ひさびさにマクドナルドへ

無性にマクドナルドに行きたくなったので行ってきました。理由は以下の本を読んで行ってみたいと思ったからです。

勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論

勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論

原田泳幸さんは「Mac」から「Mac」へ、つまりアップルの日本支社長から日本マクドナルドCEOになられたことで有名な方ですが、97年から2003年まで既存店売上前年対比がマイナス成長だったマクドナルドを2004年から7年間連続でプラス成長させています。

この本の中で原田さんがビジネス理念と紹介されているもので気になったものをピックアップしておきたいと思います。

-基本に立ち返る

マクドナルドの低迷の原因は外食産業の基本であるQSCVを忘れていたから、徹底的にこの基本を見直すことが2004年にマクドナルドに来た原田さんがなされたこととのこと。「QSCV」とは「Quality」「Service」「Cleanliness」「Value」のことです。低迷期のマクドナルドは基本であるQSCVを犠牲にしていた、そしてその原因は店舗の拡大に人材育成が追い付いていなかったというわけです。原田さん曰く、「マクドナルドはピープルビジネス。店の売り上げは店長の能力に比例し、店長次第でクルー(店員)の離職率も上がり、そうなるとQSCが下がり、顧客満足度が下がり、そして既存店前年売上比が下がるという仕組み」で、そこに気づいていたからこそまずは基本の徹底をし、マクドナルドらしさを取り戻すことでV字回復を実現しました。

-リサーチで企画するな

リサーチは戦略や企画を検証するためにあるもの、お客様の声を聞いてそれに答えるだけでは競争に勝てない、自分の信じるものを提案つくること、そしてそれを成功するまでやり通すこと―「イノベーションはお客様の声からは生まれない」これは、アップルでスティーブ・ジョブズから学んだことでしょうか。今の自分のやっている仕事にも通じる言葉です。

-Think Global Act Local

グローバルの戦略の中に、きっちり日本独自の商品戦略を組み込むこと、そうしないとグローバル企業は成功しない―同じくグローバル企業に働くmarumoにもこの言葉はこれも響きました。


ひさびさに訪れたマクドナルドは、以前とは大きく違っていました。外装も内装もフレンドリー活ファッショナブルなインテリア、店内は週末の混雑にもかかわらず清潔が保たれ、ファミリー連れのにぎやかな憩いの場となっていました。さらに、注文したプレミアムローストコーヒーとえびフィレオのおいしさにもびっくりしました。これからも原田社長のもとでマクドナルドは進化し続けることを期待します。