起こるべくして起こった経済危機
経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか
- 作者: 野口悠紀雄
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
読みました。
筆者である野口悠紀雄さんは2008年に起こったいわゆるリーマンショックといわれる経済危機のルーツはさかのぼること1970年代にあるとし、そこから欧米諸国、日本がどのような道を歩み、どうしてあの経済危機が起こってしまったのか、そしてそのメカニズムを明快に説明しています。
途中ファイナンスの話になるとそのあたりに疎い人(私を含む)は落ちそうになるが、後半のサブプライムローンの説明は秀逸。要は金融工学そのものが悪ではなく、むしろそれは技術の進歩。結局はそれを使う人間の問題で起こったこと。あらために日本はそこでは遅れていると感じさせられた。なおこの本の副題は「モノづくりはGoogleとWall Streetに負けたのか」日本、そして将来の私のキャリアにも示唆を与えてくれました。
次は「金融危機の本質は何か」を読んでみたいです。