成功はゴミ箱の中に

ファーストリテイリングの柳井社長のおすすめということで以下の本を読んでみました。

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

1954年、52歳でマクドナルドを起業したマクドナルド創業者のレイ・クロックの物語です。結論から言うと、いろいろな意味で勇気をもらえた本でした。気になった言葉を抜粋としてのことしておきたいと思います。

「人は誰でも、幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分次第、これが私の信条だ」

「一度心に決めたら、必ずやり遂げるのが私の信条だ。何があっても前進あるのみ」

「我々は未開の地を開拓しているようなもので、何十年も存続していくための確固たる基盤を作らなければならなかった。これは経営に携わる者だけが味わえる醍醐味ともいえよう。自分たちで考えた事業が成功していく様子を見るのは、それは感動的であった。だが同時に、小さな失敗が重大な問題に発展するという危険性も伴っていた。これについての私の考えは、経営者とは、そもそも失敗を犯さない人がなるべき職業だというものだ」

「様々なキャリアを持った人々がマクドナルドにやってきたが、このような基本原則はおざなりになりがちで、何度も繰り返し言い続けなければならなかった。我々が“QSC&V(Quality, Service, Cleanliness, Value)”という言葉を繰り返すたびにレンガを積み上げていたとしたら、おそらく大西洋を横断する橋ができていただろう」

「洞察力のある判断は、下す本人以外には独断的に映ると分かった」

マクドナルドは誰にでも成功を授与するわけではない。ガッツとそれを持続させる力が我々のレストランで成功するためには必要だ。特別な経験や才能は必要ない。常識を持ち、目標に向かっていく強い信念と、ハードワークを愛せる人物ならだれでもできるのだ」

「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱と中を調べればいい。知りたいものは全部転がっている(中略)私は競争相手と正々堂々と戦う。強みを鍛え、品質、サービス、清潔さ、そして付加価値に力を入れれば、我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう」

「やり遂げろ――この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う――才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う――恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。教育も違う――関兄は教育を受けた落伍者があふれている。信念と継続だけが全能である」

「(前略)誰かに幸福を与えることは不可能だ。幸福とは約束できるものではない。それはどれだけ頑張れたか、その努力によって得られる、その人次第のものなのだ」

「幸せを手に入れるためには失敗やリスクを超えていかなければならない。床の上におかれたロープの上を渡っても、それでは決して得られない。リスクのないところに成功はなく、したがって幸福もないのだ。我々が進歩するためには、個人でもチームでも、パイオニア精神で前進するしかない。企業システムの中にあるリスクを取らなければならない。これが経済的自由への唯一の道だ。ほかに道はない」

「我々はマクドナルドを名前以上の存在にしたかった。(中略)どの店に行っても同じサービスが受けられるというように、マクドナルドのシステム自体に対するリピーターを作りたかった」

「大企業の上に立つ者には、背負わなければいけない十字架がある。そこに上りつくまでに多くの友人をを失うことになる」

「Be Daring Be First Be Different(勇気をもって、だれよりも先に、人と違ったことをする)」

私のすすむべき方向に光を当ててくれたようなそんな本でした。